光の特殊効果
シーン,シラー
「シーンが出る」「シラーが見られる」などとよく言いますが、この言葉は広義語では鉱物の表面
または内部に特別に現れる効果のことで、狭い意味ではムーンストーンの表面に出る、あの青っ白い
光のことだそうです.
※以下、シーン(英)もシラー(独)も同義語なので「シーン」で行きますね.
シーンが出て当たり前じゃん!的な鉱物グループではオパールとムーンストーンなどのフェルドスパー
(長石族)が有名ですね.出ないとむしろ「ケッ」とか言われちゃう・・・かわいそうですね〜
シーンにも色々な種類があります.内包物によって光が反射するもの、鉱物内がパイ生地のように
何層にもなっていて、それが不思議に光るもの、etc.
●キャッツアイ(シャトヤンシー)
チューブインクルージョン(針状内包物)が規則正しく平行に並ぶと見られる、絹糸のように光る効果.
この内包物(金属や気泡、溝)の並びが整然とすれするほど、球状にしたとき一筋の光(猫目)が出ます.
かなり多くの鉱物に見られるのではないでしょうか.
このキャッツアイが出るものは「〜キャッツ」として売られておりますね.トルマリンキャッツ,
シリマナイトキャッツ,クリソベリルキャッツ(元祖キャッツアイです),アパタイトキャッツなど.
タイガーズアイ(虎目石)もキャッツアイ効果が出る鉱物です.
●スター(アステリズム)
上記のシャトヤンシーと同じ効果です.
がチューブインクルージョンの並びにより光が放射状に見えます.
六角形に結晶する鉱物は光が六方に走り、それ以外のものは
十字に見えたりするそうです.
●アデュラレッセンス(アデュラー,閃光)
狭意語の
シラー,
シーンとは、このアデュラレッセンスのことらしいです.アルプスで採れる氷長石
アデュラリアからきてます.氷長石の属する
アルカリ長石グループの変種=
ムーンストーンの表面に
見られる
青か
白にぼんやりと光る効果のこと.
微妙に成分の違う2種類の長石が層状となり、光が散乱してあのぼんやり効果を生み出すらしいですが
目に見える光は先程のとおり
青か
白のみです.因みに青が出るものは高級とされております.
ムーンストーンの「光の散乱」については
feldspar2.html#SHEENに記載いたしました.
昔この効果に命名しちゃってそれから気づいたこと.本家のアデュラリアにはアデュラレッセンスの光は
出ないそうです(笑).アデュラリアの成分含有を調べると、2種の長石のうち一方のほうが大部分を占め
ているらしく、層にならないんだソウ.層にならなかったらアデュラレッセンスは出ませんね〜〜
余談ですが色白さんで青く光る
ラブラドライトを
レインボームーンストーンと呼びますが、表面の光は
ラブラドレッセンス(↓次項参照)と呼ばれます.ギラギラした光で青以外の色も見られます.この白い
ラブラドライトとブルームーンストーンの見分け方は簡単と言われます.「青以外の光が出ればラブラド
ライトである」だそうですが厄介なことに宝石質のレインボームーンはアデュラーも放つそうです.
他にも無色青閃光のラブラドライで
ロイヤルブルームーンの名が付くものがあり、私にはペリステライト
やムーンストーンと見分けが付きません.ムーンストーンと同じアデュラーを呈すラブラドーライトは、
もう正式にムーンストーンと呼んでもいいんじゃ?とさえ思います.ムーンストンの定義は「アルカリ
長石グループの中で特殊効果を示すもの」.ラブラドーライトはアルカリ長石グループではないので
定義からは外れますが、月のように光る石なんですもんね.
●ラブラドレッセンス

カラスアゲハの羽根のように光る、
ラブラドーライト特有の光効果.
よく「モルフォ蝶の羽根の輝き」と比喩されますが、ソレ光りすぎ
でしょ(笑)やはりモルフォ蝶なみの輝きを見せるラブラドーライトは
お値段もそれなりですし、遠く南米の蝶を例えにしてもピンとこない
ですよね〜.ここはあえて並クラスのビーズのために「カラス
アゲハのような」と書かせて下さい.
昔よく捕まえたんですがカラスアゲハは個体によって、また角度によって青の光が違って見えます.
ロイヤルブルーであったり、緑味の強い水色であったり.ラブラドーライトも角度や切り出し部分に
よって光の色が違って見えますよね.
詳しい光の原因はまだわかっていないそうですが、ムーンストーンのアデュラレッセンス(↑)と同じく
層状になった内部の構成が原因だとか.それに鉄鉱類が混ざり青,緑,黄色,オレンジ,時には紫ピンクの
光を放ちます.薄層による光の干渉についてもう少し詳しくは→
feldspar2.html#LAB
●オパレッセンス
オパールからきてます.メキシカンオパールやカルセドニー
などに一部見られるトロッとした光の効果.オパール特有の
七色モザイクは「遊色効果(プレイオブカラー)」と呼ばれ
オパレッセンスとは別物です.オパレッセンスは 内包物や気泡に
光が散乱してできるそうです.上で書いたアデュラレッセンスの
光のうち「
白(
ミー散乱)」のほうも実はコレと同じ効果なのだ
という記事も読みました.
ジラソールとは同じ現象を指すようです.ミルキークォーツの一部がジラソルと言われていますね.
●遊色効果(プレイ オブ カラー)
オパール独特の七色に光る光の効果.
オパールの特徴は
シリカの粒子が規則正しく積み重なっている
そうなのですが、粒と粒の隙間で光が反射&干渉するため
多彩な色が浮遊して見えるそうです.隙間空洞が大きいほど
遊色は強烈だそうです.遊色といってもそれぞれのオパールで
全然違うのは、空洞の形が複雑なので光の反射&干渉の過程も
十人十色に複雑なんですって.と書いてみて、全く違う説も読みました.
遊色の出るオパールは、シリカの並びがランダムで光が乱反射して特有のプリズムが生まれるのだと.
うわ〜〜〜どっちが本当なんだろう??
●アヴェンチュレッセンス(アベンチュリン効果)

語源は
アヴェンチュリンからきてます.金属の破片や雲母などの
内包物がキラキラと反射するさま.
サンストーンのキラキラも
アベンチュリン効果です.よく天然石の売り場で一緒に売られてる
ゴールドorブルーサンドストーン(茶金石,紫金石)というガラスも
アヴェンチュリン効果を示します.
●イリデッセンス
工事中.