水晶類
クォーツ

水晶は単結晶の
シリカ鉱物です.強度がありますので
装飾品によく用いられます.お手入れもあまり気を遣わなくても
大丈夫だと思います.ただ色のあるものは長いこと光に晒すと
退色するので、保管は日光や蛍光灯などを避けた暗いところの
ほうがよろしいでしょう.
画像のように、水晶といえば無色透明のイメージですが
アメシスト,シトリン,レモンクォーツ,スモーキークォーツ,モリオン,赤水晶,他
(上に羅列したものは金属や硫黄が入ったり天然の放射線によって変色したものなど)
のように全体的に色がかかったように見えるものもあれば

ルチルクォーツ,ストリベリークォーツ,ガーデンクォーツ,ホランド水晶,他(そのほかレアストーンとして
宝石になるような他の石を包んだ水晶など)のようにはっきりと異物が内包されているのが分かるものも

あります.

全体に色が掛かり、なおかつ内包物がみられるものもあります.
「水入り水晶」というものもあります.水晶が成長するときに水を閉じ込めてしまったもの.太古の水です
.
「幾ら出したらその水飲む?
」と聞かれたら幾らくらいにしますか?命を落すかも?!
余談ですが結晶の成長の仕方で、形もさまざまです.ビーズには関係ないですけどね.
変形水晶(自信ないのですがカテドラル,エレスチャル,キャンドル,等.多分・・・)
鉱物収集家の方の間で人気があるようですが、私全く詳しくないのでまた別の機会に.
●シトリン
シトリンのビーズで天然ものは、ビーズ買いの者にはまず手に入れられないと聞きました.
アメシストを加熱したり無色透明の水晶を放射線処理したシトリンが殆どだそうです.

エビヤでも扱っている処理されたであろうシトリンは山吹色系統の色ですが、天然のものにはグリーン
ゴールド系のシトリンもあるんだとか(ナマ未処理シトリンなんて見たことない身分ですけど・・・)
なぜかいうとシトリンの黄色は鉄が醸し出しているのそうなのですが、天然モノには青い鉄(2価鉄)と
黄色い鉄(3価鉄)が混じって、緑っぽく見えるのがあるんだそうです.
アメシストの中にも青の鉄(2価鉄)と赤紫の鉄(4価)が入っていると考えられているのですが加熱されると
青も赤紫も全てが一番安定した黄色の3価鉄になってしまうそうなんです.
ご興味ある方は →
about_stone/color.html#AME
●レモンクォーツ

レモンクォーツは本来は硫黄の混じった水晶を指します.
ですがエビヤの使うもの、というよりビーズになっているものの
殆どは煙水晶を加熱、または無色の水晶を放射線処理して黄色に
変色させたものらしいです.上のシトリンと同じような工程で
作られてるんでしょうね.
アメトリンのように作られたんだろうなと思われるスモーキーQと
レモンクォーツが同居した
レモンスモーキークォーツという名の
加工バイカラー水晶も素敵です.

→
この薄色スモーキーをみてると、なるほど
レモンクォーツへ変身しそうな色ですね.
●ローズクォーツ
水晶といえば六角形のトゲトゲ標本を思い出しますが、そういったローズクォーツ結晶の存在は稀で
コレクターアイテムになっているそうです.単結晶(紅水晶)ではなく小さい結晶の塊で産出する
紅石英が
殆どらしいです.だからトゲや剣型に結晶したものは殆どが鉱物標本になってしまうのではないでしょうか.
となると装飾用はほぼ紅石英になるということですね.また安価なローズクォーツのビーズは無色の
カルセドニをピンクに染めたものなども流通しているそうですが、私には見分け不可能です.

そして「なぜピンクなのか」は色々な説が流れ、未だに色の
起因は謎だそうです.一説にはマダガスカル産ローズクォーツは
ピンク色の素「チタン」のおかげで
スターが出るものもあるとのこと.
違う説ではマダガスカル産のピンクは「ドュモルチ石」という鉱物の
内包によりピンク色を示してるとのこと.青くならないのか!?
産地によって色の起因が違うという説が主流らしいですが
例えば同じマダガスカル産でもいろんな説があるんですね.

上画像は
デュモルチェライトが入った石英質ビーズ.
こんなに青いのにローズクォーツに入るとピンク.
右の指輪のローズクオーツは
ジラソルタイプ.
トロッとした感じが良いですね.
ローズクォーツ、正直ちょびっと軽視してましたが
なかなか、いや全く侮れませんな!
※ここで言う紅
石英は、英語では水晶と同じく
「Quartz」ですが、日本語では狭義語の石英=
顕晶質石英のことだそうです.
水晶やカルセドニやメノウの元である広義語の石英とは違います.
●アベンチュリン(砂金水晶)
アベンチュリンってキラキラする鉱物のことらしいです.元祖のアベンチュリンは
グリーンアベンチュリン
(クロム白雲母入珪岩=フックサイトinクォーツァイト)ではなく、ギラギラの赤色の赤鉄鉱や針鉄鉱が
がギッチリ詰まったドス黒い水晶や赤茶水晶の写真を見ました(九州大と韓国のサイトです).えぇ〜?
ところが、もっともっと元祖は実はガラスなんだそうです.むかーしベニスのムラーノで偶然生まれた銅粉
入りガラス.偶然なので「運で」みたいな意味の“A ventura”が語源だそうです.アベンチュリングラスは
未だにベネチアングラスの定番として見かけますね.キラキラきれい〜!茶金石も模造石とか云われてますが
アベンチュリングラスの製法で作られたものだとか.こういう製法のガラスに似ている水晶をアベンチュリン
って呼んだんですって.因みにキラキラするさまを
アベンチュリン効果と呼びます.
サンストーンもアベンチュリン効果を示す鉱物ですね.あと
←ハーレクインクォーツ(鱗鉄鉱入水晶)はキラッぐらい光りますね.
コレの500倍くらい
鱗鉄鉱が入ってれば砂金水晶の親戚になれたかも?
元祖のアベンチュリンは手に入りませんので、エビヤで使うことは殆ど
無いと思います.そして引き続き緑の雲母入りクォーツァイト(珪岩)は
「グリーンアベンチュリン」と表記してゆきますね.
ただキラキラしない石をアベンチュリンと呼んじゃいけないそうです.

今まで呼んでた〜〜〜!写真のもキラキラしてないな→
因みに透明感のあるキラキラ石ビーズのうちでも安いもの.
例えばマスコバイトや○○アベンチュリンと呼ばれている石は
グリーンアベンチュリンと同じく、雲母(
レッドマスコバイト,
レピドライトなど)や針鉄鉱などが入っている
クォーツァイト
であることが多いようです.多分クォーツではありません.
あんなに内包物盛り沢山の水晶だと、もっとお値段が張ります.
染められた雲母入りクォーツァイトも多く出回ってます.
●ルチルクォーツ
ルチルは錆びたチタンの結晶で、ご存知ツンツンインクルージョンとしてよく水晶に入ってますね.
ルチルの色は褐色〜金,銀だそうです.赤ルチル,金ルチル,銀ルチル入りの水晶がありますが

ちょっとまって!深緑色してるルチル入り水晶ありますよね.
あれはルチルじゃなくって
緑閃石という鉱物だそうです.
緑閃石は
ネフライトの主成分で、石綿(アスベスト)の一種.
アスベストキタ――――ッ!!は置いといて、ネフライトは
この緑がモジャモジャと絡みあってできてるんですね.
そして黒いゴン太針入り水晶もご存知かもしれませんが
あれは黒いトルマリンであることが多いそうです.
●ガラス

(白文字クリックでシリカ頁のガラスについてもご覧いただけます)
「クォーツ」と売られているものの中には、ガラスで出来たものも
あります.ガラスは石英の素(シリカ)が入ってますが結晶してません.
ので「クォーツ」ではありません.
エビヤでは「〜クォーツ」という天然石風ガラスはあんまり使わない
と思いますが、使う際はきちんと表記いたしますね.
余談ですが「クリスタル」という言葉は“結晶・水晶”を意味するらしいのですが、「クリスタルガラス」
というのは多分亜鉛含有ガラス=屈折率が高いガラスのことで「クリスタル(と同じように輝く)ガラス」
のことなんでしょうね.省略しすぎじゃない?葡萄屋装飾店=「エビテン」みたいな感じですか.
確かにスワロフスキー社のビーズは光り方がすごいですね.
因みに上の写真は、大昔に始めて買った「アメシスト」です(笑)
天然石のビーズを買い始めた頃、相場を知らず天然石も見慣れていなかったので、このガラスを
買ったときは「こんなにキレイなアメシストをこんなに安く買っちゃった.私ってば超お買い物上手」
とご満悦でした.今よくよく見るとこのビーズはマシンじゃなくハンドカットです.結構手が込んでます.
紫のガラスは特に入用じゃないけど、やっぱりお買い得だったのでしょうか.