天然石
&オーガニック
エビヤでは天然石ビーズを多く使っております.
「石のお話」では石ってだけに天然石のお話をしなければいけないのですが、オーガニックパーツの話も
混じってます.なんか両方とも自然のかおりがするので私も一緒くたにしがちですが、天然素材について
それぞれの定義を綴ってみます.ジメッたい「石のお話」の冒頭を飾るに相応しく、理屈っぽい頁です.
ご興味ありましたら覗いてみて下さいね.
●オーガニック
まずオーガニックとミネラルの違い.
そんなの知ってらーねって感じですがオーガニックとは有機物.炭素を含む物質であり、生き物はみんな
有機物です.そして燃やすと灰になって二酸化炭素が発生します.
ビーズになっているオーガニックは、代表的なところで
パール類,
ホーンボーン象牙,
珊瑚,
貝,
琥珀など.
ご存知のとおり、有機原石は取り扱いに注意が必要なものばかりです.



そういえば、炭素そのものでできているダイアモンド!それと珊瑚と同じく炭酸カルシウムが主体の
カルサイト,二酸化炭素はなどは有機物じゃないそうですよ.ふーん.
●ミネラル
広義語のミネラルとは、無機物質を指すようです.ミネラルウォーターは地下水源の水を指すようなので
多分身体に必要な無機質の亜鉛やカルシウム,マグネシウムなどの成分が豊富に入っているんでしょうね.
狭義語というか鉱物学におけるミネラルとは、ずばり鉱物のことです.てか鉱物学自体が「ミネラロジー」
っていう学問ですよね.では鉱物とは何でしょうか.
●鉱物
鉱物の定義は私もよく分かってないのですが大体次のような感じだと思います.石全体で見ると
組成分は均等に配置されて、更に
結晶しているもの.「結晶している」というのがポイントみたいです.
だから私たちの身近にあるガラスや精錬された金属は、無機物質&均等ですが鉱物ではありません.
ただ金属でも掘り出されたまま加工されていない自然金とか、鉄鉱とかは鉱物と呼ばれるのでは
ないでしょうか.面白かったのは「天然塩や雪は鉱物か」という話題です.
そういえば塩結晶も雪もれっきとしたNaClとH
2Oの結晶ですもんねー.

宝石や半貴石と呼ばれるものは透明なものが多いですが
透明である理由は、規則正しく結晶格子が連なるため光が透過
しやすいからなんです.だから天然ガラス以外の透明感のある石、
または半透明の石は大体「鉱物」に分類されるものだと思います.
固溶体というのもありますので少しややっこしいですが
とにかく結晶の大きさの大小はありますが、単独で結晶してる
ものが鉱物なんだと思います.固溶体については→
solid_solution.htmlをご覧下さい.
例外として非結晶シリカの
オパールがあります.オパールは一応鉱物にカテゴライズドされるようです.
●宝石(ジェム)

宝石という何となく曖昧なイメージの言葉にも定義はございます.
狭義語の宝石は、
プレシャスストーン(貴石)と呼ばれます.
ある程度の希少性がありなおかつ硬度のある鉱物とされている
ようです.一般的にはハイクラスのダイヤモンド,サファイヤ,
ルビー,エメラルド,アレキサンドライトあたりが当てはまる
みたいです.その他お国によって翡翠やオパール、それと
鉱物じゃなく有機原石の真珠や珊瑚も宝石と呼ばれるようです.
かぐや姫みたいに「持ってきてちょうだい」って言ってみたい.
ですから細かく言えばトパーズやらアクアマリン,トルマリンなんかは
セミプレシャス(半貴石)なんて
風に言われてしまうこともあるみたいですが、今お話したことはあくまで宝飾界の細かな定義であろう
かと思います.ビーズでは質の高い天然石をまとめて「ジェムクラス」と言ったりしますもんね.
●岩石
天然石ビーズには沢山の種類の石があり、鉱物だけではなく
岩石でできたビーズも売られてます.
私昔は天然石=鉱物だと思っていたのですが、細かい話をすると鉱物と岩石は違うようです.

岩石っていうと地学の授業が思い出されます.マグマとか流紋岩とか花崗岩とか玄武岩とか・・・
何故かオートマチックに厳ついイメージを連想させられてしまいますが、岩石の定義は「厳つい石」では
ありません(笑).火山活動によるもの,堆積でできるもの,地殻変動の圧力でできるもの等いろいろある
みたいですが、岩石の定義は「何種類もの鉱物の集合体」なんだそうです.だから全体を分子レベルで
分けてみると、鉱物と違って非常に不均一な石です.そして比較的肌がボソボソであったり不透明だったり.
そんなんが多いんじゃないでしょうか.因みに岩石の材料となる鉱物を
造岩鉱物といいます.
長石や
石英などは造岩鉱物の代表格であり、建築材などにも使われる多くの岩石に含まれるそうです.
数種類の鉱物の集合体ではなく、たとえ1種類の鉱物の場合でも、微結晶したものの集合体は
「一種類の鉱物からなる岩石」と呼ばれちゃうみたいです.


後者のように鉱物とも岩石とも取れるような石っていっぱいあるんだと思います.
そういえば
ラピスラズリや
翡翠を岩石と呼んでいるのをよく見かけます.2つとも固溶体石ですが固溶体
≠岩石です.何故でしょうか、とちょっと考えてみました.
それぞれの石には組成分の他にラピスだったらパイライトやカルサイト、翡翠だったら褐鉄鉱や曹長石が
不純物として入るからかな〜とも思ったり.それからどうやらラピスや翡翠の殆どがクッキリ結晶では
見つからず、多くが微結晶の塊として産出するらしいのです.なるほど、もし不純物が入らなくても
一種類の鉱物からなる岩石だ.
そして今まで翡翠の定義は「ヒスイ輝石の微結晶からなる岩石」(一種類の岩石)とされてましたが、
最近では「ヒスイ輝石とオンファス輝石からなる岩石」というのが定説になってるようなんです.
ですから翡翠のほうはもう完璧に二種類以上なので、
岩石ですね.
ビーズの話に戻りますが、多くの個性的な岩石が「〜ジャスパー」などの流通名でビーズになってます.
ジャスパーと正式に呼ばれる石は、不透明なカルセドニーに分類されますので「鉱物」であり、質感は
ツルツルです.上のほうで「岩石はボソボソ」みたいなこと書きましたが、
石英が浸み込んだであろう
岩石はジャスパーに比べると若干粗いですが意外とツルツルしてます.だから確かにジャスパーと混同

されてしまっても仕方ないかなーと思いました.
なーんて言い訳してますが、以前ブログでジャスパーの説明を
無知識でテキトーに書いて岩石と混同していたことがあります.
うわー恥ずかしい.か・な・り、参考にさせていただきました
KUROさんのサイトに詳しく載ってます(ブログのお写真も
すんごいです) お勉強になりましたm( _ _)m

またビーズでよく見かける蛇紋石も有名な造岩鉱物で、いろんな
蛇紋石の集合岩石を蛇紋岩と云うそうです.因みに英語では
蛇紋石も蛇紋岩も
サーペンティンと呼ばれるみたいです.
例えば左の写真はニュージェイドというビーズ=
蛇紋石だそうです.
ウィリアムサイトとかボーウェナイトとかいう名前のサーペンティン
変種だそうです.
←
こっちはロシアンサーペンティンというビーズで
蛇紋岩なんだそうです.